まだまだ寒いですが、何となく春に向かう気持ちも出てきている今日この頃です。冬が終わる前に、お気に入りのニットたちを紹介したいと思います。
2001awのモヘヤニットです。
マルタン・マルジェラと言えばニット、という人も多いかと思います。
かく言う僕も一番所有の多いアイテムはニットです。
その中でもミス・ディアナの監修するニットは特に素晴らしいものがあります。2001awですので、もちろんミスディアナ監修のニットです。
モヘヤニットと言いましたが、品質タグのとおりモヘア100%ではなく、詳しく言えば「モヘヤ68%、ウール22%、ナイロン10%」です。
モヘヤとナイロンは合わせて使われる場合が多い印象ですが、強度の問題でしょうか。(Maison Margiela ⑩ 15aw モヘア・ボーダーニット - マルテン・ブログも、モヘヤとナイロンが合わせて使われていました。)
軽く調べてみると、モヘヤ単体では紡績が難しいという事情もあるようです。
独特のあまい編み具合が伝わるでしょうか。
モヘアも相まって、物凄いフンワリしたニットになっています。
このあまい編み具合のおかげなのか、軽いうえに適度に保温効果があって、言うことなしのニットです。
色はシルバーグレーとでも言えば良いでしょうか。
この色合いがもう、たまりません。
白ともグレーとも言えないくらいの極薄いライトグレーをベースに光沢のあるシルバーの糸が混じるので、単色として表現すべきではないと思います。
地面に積もった新雪をイメージしてしまいます。
マルジェラに限らず、白系ニットは市場でも汚れているものが多いので、とても綺麗な個体は貴重です。
このアイテムはシルバーグレーの他にも、ブラウン系、ブラック系のラインナップがあるようです。(様々調べると存在を確認できます。)
機会があれば色違いでも揃えたいと思うくらい、素晴らしいニットです。
素晴らしい素材感に加えて、僕の大好きなラグランスリーブ仕様。
僕は肩幅があまりないので、ラグランというだけでポイントが上がります。
セットインスリーブでも、最近は肩幅を広く取ってドロップショルダーで着るアイテムが増えている印象で、あまり肩幅を気にしなくても着ることができるのですが、それはそれで袖丈のバランスを取るのも難しいと感じます。
ラグランの方が深く考えずに着用出来るので単純に楽ですね。
少々荒い写真で恐縮ですが、着たときのこの甘い編み具合の表情が物凄く気に入っています。
フンワリした雰囲気も何とか伝わるのではないでしょうか^^;
追加: このニットは当時の雑誌にも掲載があったようです。マルタンの特別な「白」が際立つコーディネートですね。
サイズはMですが、174cm59kgの僕でちょうど良いサイズ感です。初期のアイテムは極端にボックスシルエットのもの、着丈が短いものも多いですが、このアイテムはそんなこともありません。
それにしても、この色合い、表情。たまらないです…。
一生を共にするニットだと思っています。