マルテン・ブログ

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気に入ったものを自己満足で挙げていきます。

visvim 21aw Thorson II alt.(トーソン)

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visvimの定番ジャケットであるトーソン。定番ではありますが、シーズンによって仕様やシルエットが結構変わります。

こちらは21awシーズンのものです。シーズン当時に買い逃してしまったものの、この21awモデルのシルエットとこのカラーは頭から離れず探していました。

 

とにかくシルエット・ボリュームが抜群、細部のバランス感だけでビビッと来るものがありました。

基にしているのはボンバージャケットなのだと思いますが、21awは昨今のトーソンと比べても着丈が長く、左腕のポケットも廃され、だいぶデイリーユースでジャンルレスに合わせられる仕上げになっています。

 

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色味も抜群です。

色の表記は"KHAKI"、この土臭い色合いがたまりません。

手持ちの黒系のアイテムとの相性はもちろん、ブラウン系や、発色に気をつければネイビー系・オレンジ系にも合わせにいける絶妙な色合いをしています。

 

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表地はナイロン84%、コットン16%です。この混率はvisvimでよく見る気がします。(コットン84%、ナイロン16%と逆の混率もよく見ます。)

ナイロン主体で強度的な心配をそこまでしなくて良いのは扱いやすくて良いですね。

 

ナイロン主体だと普通は光沢・テカリがでるものですが、コットン混の上でvisvimの十八番である”泥染め”が成されることで光沢が抑えられ、やや黒ずんだ、なんとも言えない発色になっています。

このボディの色味と、リブの色との組み合わせが、とにかく素晴らしいと思います。

細かいところですが、首元リブの高さもやや低めに設定されているのは良いポイント。

 

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リブ自体の存在感も抜群です。あまり気にする人もいないのかもしれませんが、これだけでグッと惹かれるものがあります。

ウール・ナイロン・麻を組み合わせた、なかなか凝った仕様になっています。

肌触りは少しシャリ感があり、ドライ。個人的にはかなり良い。

 

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袖と裾は二色切り替えです。この色合い…良いですよね。堪りません。

なんとなく、この色の切り替えにスポーツ・ストリート・テイストも感じます。色さえ合わせれば、そういうテイストに合わせて行くこともできる気がしています。

 

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袖の濃い色部分では、少しムラのある編みでヴィンテージ感を出しているあたり、拘り具合がちょっと他に類を見ないレベルです。

 

先に向かってすぼまるリブの作りは、リアルヴィンテージを忠実に再現しているそうです。

ここ最近はUNIQLOでも取り入れられていますが、見比べてみれば(価格の違いもあって当然ではありますが)UNIQLOの作りは安っぽい感じに見えてしまいます。

 

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裏地もかなり拘りを感じます。

色の使い分けも素晴らしいですが、素材も細かく使い分けられています。オリーブ色のヘリンボーン生地が差し込まれているところが堪りません。

切り替えの理由としては、ジップ部分で裏地レーヨンが擦らないようにするためかと思いますが、デザインとしてもグッと心を掴まれました。(着ている分には全く見えないところではありますが、こういうところが個人的にツボです)

 

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ファスナースライダーもオリジナル。

少し歪な形をしているのは、ハンドメイドなのでしょうか。visvimならそこまでしているかもしれません。味のあるデザインです。

加工もされて(あるいは泥染等の過程で経年相当の変化をして)生地に馴染んでいます。

なお、ジップ部はスイスririだそうです。そこまでジップブランドへのこだわりはありませんが、正面に位置するので必ず目には付いてしまうパーツではありますね。

 

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ボンバージャケットだとジップ裏の前たて?の幅が広いものとおもいますが、それも細くすっきりしています。

これも、全体の印象を整える役割がでていると思います。(ジップを閉めてしまえば見えませんが、基本開けているので、個人的にはここも重要)

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「In Quality We Trust」のステンシルプリント。

あっても無くても着心地やデザインには全く関係のないディテールで、「プリントされているから何なの?」と言われかねませんが、逆に言うとそんなところまで拘っているとも言えます。

経験上、こういうところまで拘りのあるアイテムは、あらゆる点でクオリティが高いです。(ブランドの想いがカタチになって出てきてしまったかのようなこういうディティールは、一消費者として感じるものがあります。)


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特に近年は肩幅・身幅・アームホールのたっぷりしたシルエットが強調されているので、同じ型名でも印象は全く異なるのではないでしょうか。

同じトーソンでもオリジナル(ボンバージャケット)を意識してか、着丈の短い場合が多くなっている中で、21awはちょうど良い着丈になっています。

サイズ2で着丈は72cmほど。174cm痩せ型の僕にちょうど良いオーバーサイズシルエットです。(サイズ1や3だと、着た時のバランスが崩れてしまう感じでした。)

 

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拘りの詰まった激アツジャケットで、本格的な秋冬に向けて、これを軸にコーディネートを考える時間が楽しくて仕方ないです。

 

(追記)

ちなみに、あまりにもツボなので色違いのブラックも購入しています。

使用頻度としてはこちらの方が高いです。

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ナイロン主体のコットン混、ナイロンで僅かながら光沢があるので少しグレーがかって見える一方、コットンは泥染で褪せたような風合いなので、それらが絡み合って他にない風合いに。
インナーにブラックを合わせると互いがより引き立ってきます。

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(おまけ)

 

実は、23awモデルのトーソンも購入しています。こちらはまた違った雰囲気と良さがあるので、またの機会に紹介させてください。

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