最近は2004-08年あたりにマトを絞ってアイテムを追っています。こちらは、07ssの定番パッチカーディガンです。
物凄く肌触りの良いコットン100%で、適度な厚みもあり、肌寒い春先はもちろん真夏になるまでは着ることができます。
サイズはS、174cm、60kgの僕にはややゆとりのある着心地です。ハンマースリーブのおかげか、肩まわりが窮屈になることなく、自然と身体のラインに沿ってくれます。
青系のアイテムばかりの僕にとってベージュのアイテムは新鮮で、コットンの柔らかさ引き立つこのカーディガンには久々に心躍りました。
ベージュのグラデーションコーディネートにも挑戦してみようと思っています。
-------------------------------------
以下、細部について16ssのパッチカーディガン(ネイビー)とよくある比較をしてみます。
生地については、07ssはコットン100%、16ssはコットン×ウールです。
07ssはトロトロとした、とても上質なコットンだと思います。ウールのような複雑な色はしていませんが、それを補う光沢が魅力になっています。
16ssはウール特有の濃淡のある深い色合いをしています。どちらもそれぞれの良さがありますね。
生地の厚みは07ssの方がありますが、16ssの方がウール混の分だけ保温性はあるので、気候とコーディネイトによって使い分けしています。
コットンとウールどちらがいいのか、といった書き込みもよく見られますが、暑がりな僕はコットン100%の方が使用機会が多いです。
そういえば、最近はコットン100のパッチカーディガンは出ていない気がしますね。(追記:14ssではコットン100が出ていたようです)
ただし、コットンということもあり、やや伸びが出てきています。
07ssは珍しい六角形のスウェードパッチです。
現在に至るまで六角形パッチは07シーズンのみなのではないでしょうか?素材はラムだと思われます。(追記: 六角形パッチは07-08よりも前、2000年代初期に出されているようです。)
ボディのベージュと黄色味がかったパッチのベージュが好配色でとても気に入っています。基本的に表革の方が好きなのですが、このカーディガンに関しては柔らかさ引き立つスウェードの方が合っていると思います。
16ssは定番の丸型パッチ。素材は牛革です。
このカーディガンはこれまで数回洗濯しており、最初は固くて不快だった牛革も柔らかく馴染んでいい感じにくたびれてきてくれました。牛革はかなり耐久性があるので、気にせず洗濯して洗えるのは利点ですね。本来はクリーニングに出すべきなのでしょうが。
ボタンに関しては肉厚で丸っこい07ssのボタンの方が、近年よりも圧倒的に高級感があって好きです。
主張を抑えた透明感のある綺麗なボタンがこのカーディガンの生地感にとても合っています。
リブにも違いがあります。これによっても印象が多少変わりますね。
16ssにはない、07ss最大の魅力はこのハンマースリーブ。
セットインスリーブのように肩で切替が入らないため、身体に沿って柔らかいシルエットになります。
拡大すると切替で生地の織りの向きが変わっていて、単に切替を入れただけではありません。パッと見では気がつかないこうした配慮も、柔らかいシルエットの手助けになっているのではないでしょうか。
以下、ハンマースリーブの比較参考として11ssエルボーパッチ・スウェットです。
こちらも一応ハンマースリーブ仕様"風"になっていますが、肩からは普通のセットインスリーブになっています。
肩にかかる荷重は通常のセットインスリーブとは違いがある気がしますが、07ssカーデのハンマースリーブのように柔らかなシルエットにはなりません。
(このスウェットは近年のものより小さめな作りであり、元々ぴったりのサイズを選んでいたことも一因だと思います。)
やはり、純粋なハンマースリーブかつ柔らかなニット類との組み合わせでこそ引き立つ仕様なのかなと。
多くのマルジェラファンが望んでいるものの、最近はハンマースリーブのニット類が出ていません。何故なのでしょう…ぜひとも出してほしいのですが。