マルジェラの定番パンツの一つであるアナトミックパンツ。
マックイーンパンツと並んでブランドを代表するパンツですが、2010年代前半を最後にリリースされなくなってしまいました。
マックイーンパンツは⑩ラインから、アナトミックパンツは⑭ラインからリリースされることが多かったと思います。
(当然、⑭ラインが出来る以前の初期アナトミックパンツは⑩ラインからリリースされています。)
腰付近にタグがつき、バックスタイルで白い糸が見えるものが多いと思いますが、07awは左腰内側にタグが付いていて、外側からは見えなくなっています。
アナトミックパンツの特徴は、裾付近でアウトサイドのシームが内側に入ってくること。
裾付近で生地の余りができてしまうので、畳むのが非常に難しいです。
部屋撮りなので少々暗いのですが、着画を少々。
アウトサイドラインが裾付近でキュッと内側に入ってくる特徴が伝わるでしょうか?
マックイーンパンツとはまた違う、唯一無二のシルエットです。
アナトミックパンツはコットン100%やコットンウール混など素材も様々ですが、この07awはウール100%のものです。
厚くはないものの、弾力のあるしっかりした生地で、アナトミックパンツの特徴である裾付近の余り生地がプルプルと動いて面白い。
個人的には、アナトミックパンツはウールの方がシルエットが綺麗に出ると思っています。
色味も絶妙です。
カーキともブラウンとも言えるマルジェラお得意の微妙(絶妙)な色合いで、かつ近くで見ると薄らとチェック柄があしらわれています。
遠目に見えず近づいて見えるこの手の拘りには弱いです。
個人的にアナトミックのシルエットや雰囲気とピッタリで、とんでもなく好みの生地感です。
余談ですが、アナトミックパンツにもちゃんとイメージソース(コンセプト)があるそうです。言及はしませんが、この07awは生地感や色合い、柄も含めてそのコンセプトを体現しているのが嬉しいところです。
最近、バーニーズNYのセールで購入したブラウンスウェードのショートブーツ(クロケットジョーンズのバーニーズ別注モデル)が相性抜群で、お気に入りの組み合わせです。
加えて、11ssのエルボーパッチカーディガンとも色味や雰囲気の相性が良いので、春先・秋口にこの組み合わせを楽しみたいと思っています。