マルテン・ブログ

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気に入ったものを自己満足で挙げていきます。

Martin Margiela ⑭ 12ss マックイーンパンツ

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左側が12ss、右側が01ssの生地アップです。

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マルジェラの定番マックイーンパンツ。これは12ssのもので、コットン76%、リネン24%。リネン混なので、かなり着心地の軽いパンツです。


 01ssのマックイーンパンツはワークパンツのような雰囲気ですが、12ssは綺麗に仕立てたカジュアルパンツという感じ。リネンも入ったこのパンツはさほど光沢も出ず、何とも表現しにくいパンツです。
生地の表面はフワフワしていて、擦ったりすればモシャモシャに毛羽立ってしまいそうな柔らかさです。

174cm、60kgの僕は、このパンツもサイズ44でジャストでした。

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以前にアップした16awドローストリングパンツよりもグレーに近い色ですが、こちらも少し青みが入っています。

さっぱりとしているので、トップスにはある程度主張があったほうが引き立つと思います。


上で載せているドリスヴァンノッテンのオーバーダイ・コートに合わせるには、生地といいシルエットといいピッタリ。

さらに、マサオシミズの不揃いヘリンボーン・シャツを合わせれば、全てのアイテムの生地の軽さが全面に出るコーディネイトに。

色味が弱いので靴は暖色系を合わせたいと思っています。


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以下、01ssのマックイーンパンツとの比較です。

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12ssマックイーン。

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01ssマックイーン。

01ssは腿にコインポケット、12ssは両サイドにポケットが付いています。01ssのポケット縫い付け糸はかなり太めで、やや粗めの縫製です。



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重ねて比べると、12ssはかなりテーパードがかかっていることがわかります。

これはこれで綺麗ですが、マックイーンパンツ独特の「腰回りはタイト、膝にかけてゆったりと膨らみの出るシルエット」はかなり弱くなっています。

使い分けできるのでどちらが良い悪いというものではありませんが、トップスをシンプルにまとめるなら、独特のシルエットが引き立つ01ssマックイーンが良さそう。

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左01ss、右12ss

股部分のシームは01ssが糸を表に出しているのに対し、12ssは内側に隠しスッキリさせています。
この糸の見え方だけでもパンツ全体の雰囲気が変わってくるから面白い。01ssがどこかワークパンツっぽさが出るのは、この太めの糸のせいかもしれません。

マルジェラの定番物は生地やディテール、シルエット等ちょっとずつ違いがあって、定番といいつつ同じものがないところが魅力だと思います。