マルテン・ブログ

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気に入ったものを自己満足で挙げていきます。

Martin Margiela ⑩ 01ss マックイーンパンツ

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最近、熱が高まっている初期のマルジェラ。関連本も少しずつ集めては眺めています。

こちらは01ss、定番のマックイーンパンツです。
サイドシームレスパンツなどとも呼ばれていますが、自分が持っているマルジェラのパンツの中にはマックイーンパンツでなくともサイドシームのないものがあるため、一応「マックイーンパンツ」としておきます。

色はダークネイビー。これもまた微妙な色で、やや緑がかった紺色です。濃いダークネイビーだったものが色落ちして今の色になったかのよう。


マルジェラのパンツは普段44ですが、こちらはサイズ46。(追記:初期のマックイーンパンツは44-46まで履くことができます)


このパンツに関して言えば、腰回りはジャストなのですがもう少し丈が欲しかったところ。やや丈長でゆったりと履くのがO脚がかった独特なシルエットが強調されて良いのかなと思います。


ですが、丈がジャストであってもシームレスによるストンと落ちたシルエット(筒に足を入れたようなイメージ)が強調されるので、どちらを選ぶかは履く人次第でしょうか。

各シーズンで微妙にディテールが変わるパンツなので、実際に履いてみないと分からない部分の多い、不思議なパンツです。


近年はサイドポケットがついたり、テーパードシルエットとなったりしています。

それはそれで綺麗ですしカッコイイと思いますが、本来のマックイーンパンツ・シルエットは「サイドポケット無しストレートシルエット」でこそひきたつのだと思います。(自分の体型に合っているのは近年のテーパードシルエットのものな気がしますが)

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タグには「KOKONOE」の表記。

00aw, 01ss, 01awの3シーズンのみのタグとのことで、COMMナンバーも「011⇒01ss」となっています。
しかし、気になるのはこのCOMMナンバーの0の数で、「0062」や「011」とシーズンによって違うんです。
「01aw⇒0012」と表記されているタグを見たことがありますが、01ssと01awを境に表記が変わっているのでしょうか。

もしくは、どちらかが偽物だったりするのでしょうか?
(タグの質感も06-08あたりは違っているものをよく見ます。)

このパンツには「WASHING INSTRUCTIONS」のタグが付いています。
様々なブログやコメントを見ていると、どうやら00aw~01awあたりのパンツはついているような。(あくまで推測です。)

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マックイーンパンツの生地拡大写真。

比較対象がおかしいですが、マッキントッシュコートと比べると生地のざらつきがある感じです。

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マッキントッシュ(ロロピアーナ)の生地は糸がとても繊細で編みの凹凸が極めて少ないため、ツルツルとしていて光沢が強い。


どちらもコットン100%のパリッとした生地ですが、マックイーンパンツの生地は
着ることによるアタリによって「色落ちする」というより「テカリが出る」タイプの生地だと思います。

個人的には、色落ちが出る柔らかなコットン生地のマックイーンパンツがもっと欲しいのですが、中古ですと中々許容できるレベル内のものが見つかりません。


※以下、少々写真がぼやけています。

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最大の特徴はサイドシームが無いことと、ベルトループが無いこと。
加えてこのパンツはサイドポケットすら無いので、腰回りが相当スッキリしています。

 

マックイーンパンツの特徴としてよく言われる「腰回りはタイトで膝にかけてゆったりとO脚状に膨らみが出るシルエット」が強調されていると思います。

サイドに付いたコインポケットは、お金を入れるとシルエットが崩れるので使用することはありません。そもそもアクセント程度のものだと解釈しています。

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ベルトループが無いので、最上部のフックを留め、腰に引っ掛けるような履き方に。
フック以下はボタンフライになっています。(3つ目のボタン種類が変わっています笑)

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裏がえして内側をよく見てみると、フロント部分・股間部分のよく擦れる個所にのみあて布が付いているだけで、縫込みもありません。(ポケットも外側から縫い付けられているので袋になるパーツも無し。)

作りがシンプルだからこその、独特なシルエットなのでしょう。
作り込むアプローチは様々なブランドから提案されていますが、手数を少なくできるだけシンプルに作るアプローチはマルジェラらしいのかなと思いました。

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おまけ。ヘルムートラングのニットと合わせると、上から下までスッキリ、ストンと落ちるシルエットとなります。ベージュとダークネイビーの色の組み合わせもいいので、専らこの格好をしています。

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