マルテン・ブログ

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気に入ったものを自己満足で挙げていきます。

Helmut Lang 90's vintage 極太リブ編みニット

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先日のシルバーウィークでLAILA TOKIOに立ち寄り、ヘルムート・ラングアーカイブ展示会を見てきました。

とは言っても、自分はヘルムート・ラングの活躍していた1990年代~2001年くらい?は生まれたて~小学生なので、ラングの功績を知っているわけでも、その頃のファッションを知っているわけでもないので、あまり語ることはできません。

ただ、その頃のファッションを体感、実感する機会というのはないので、おもしろいですね。
予定が立て込んでいたため、展示を見る時間が足りず購入できるピースばかり見ていたのは本当に後悔。
展示の中ではやはりラインシリーズ(というのでしょうか?)に目がいきますね。
赤のラインが映えるベージュのミリタリーコートなども普通に欲しかったです。(非売品らしい)

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購入できるピースの中からは、こちらのニットを選びました。色はベージュです。実際の色は写真よりも少しオレンジよりなベージュ。
店員さんに聞いたところ、どうやら90年代後半のものらしいです。

(写真追加)

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しかし、これは本当に15年程前(またはそれ以上前?)のものなのかと疑ってしまうほどクオリティが高い。
毛玉すら無く、ほつれや破れは皆無。メリノウール100%の上品な光沢は本当に素晴らしい。

デザイン的にも古さを全く感じませんでした(というよりも、シンプルだから)。太めのリブ編みはシンプルながらそれだけでしっかりした主張があり、メリノウールの上品な光沢が際立ちます。
一口にウールと言っても産地や羊の種類で性質が少しずつ違いますが、自分の持っているウール製品の中で一番ウール特有の光沢を放っています。


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肩はややドロップ気味に縫い合わされているのでしょうか。また、ショルダー部分の縫い合わせも背中寄りに合わせられている気がします。
着てみても肩の張らないシルエットになります。

すべて「太め」のリブ編みで仕上げられているので身体への張りつきは強くなく、裾までリブ編みなのでお腹~腰でダボつきません。
シルエットはすっきりと細くなり、着丈・袖ともにやや長めなので、緩いリラックスした印象を与えてくれます。

ラングはミニマル&ハイクオリティで有名らしいので、無駄を削ぎ落としたデザインは現代でも違和感がないのでしょうね。それによる素材の引き立たせ方、素晴らしいです。最近、やたらとミニマルという言葉を耳にしますし。流行りなのでしょうか。
先に述べたように、自分はヘルムート・ラングをほとんど知らないのですが、ただ素直にクオリティの高さに惹かれて購入したという感じです。



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首元はよく見るとやや不揃いな編みで味わい深い。変に綺麗に編まれたものよりも、手編みの味わいがあるのがお気に入り。
手編みだろうがそうじゃなかろうが別にいいだろ、と言われるかもしれませんが、変に「手編み」といった謳い文句には惹かれます。

着てみると襟部分が少し立ち上がります。



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末端もかなりしっかり処理されているようで、ほつれやダメージが全くありません。
伸びの違いか、裾は後ろが気持ち長めです。


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タグの印刷は薄れてしまっています。この辺はしょうがないのでしょう。
辛うじて 「100% MERINOS」 と 「手洗いマーク」 の表記が見えます。これは重要ですね、これによって洗濯の方法が変わるので。




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特に上の写真を見るとウールの綺麗な光沢が伝わると思うのですが…伝わりませんかね汗。(上で写真を追加しています)
太陽光に当てて写真を撮ると少しピンクがかったベージュに見えます。
実際の色は上記二枚の中間くらいの色合いです。