これまで服や靴などファッション関係のアイテムにそれなりにお金をかけてきましたが、確信していることの一つとして、「気に入ったものは複数買いすべし」というのがあります。
気に入ったアイテムでも廃盤、または定番化していても改悪される場合は多々あり、ストックあるいは着回し用に複数買いしておくのは決して悪くない選択だと思います。
特に革靴は年々価格が上昇していますし、今後もそうなるのでしょう。今のうちにもう一足揃えておきたい気持ちになりました。
足に合うことが分かっているモデルなら、尚更です。
ということで、まさかの二足目のシティ2です。
性格上、これだと決めたスタイルをあまり変えたくないこともあり、黒のストレートチップは何足合っても困りません。(普通はメーカーを変えるのでしょうが)
と言っても、前回紹介したシティ2(現行品、燕色箱のもの)とは違い、黄色箱時代のものです。
個人的には現行の黒のライニングの方が好きです。
ただ、ロゴはこちら(黄色箱時代)の方がかっこ良いと思います。
ヒールはJohn Lobbの頭文字「JL」をイメージさせるデザインになっています。
こういう拘りは残して欲しいところですが、現行品ではこの仕様が無くなっています。
シューツリーも黄色箱時代のものです。
ブランドロゴを刻印したプレートが埋め込まれていて中々高級感があります。
個人的には現行のシューツリーデザインも好きなのですが、削り出したままの材質であるため、汚れやすいのが欠点です。
同じモデルを複数買いする酔狂な輩も中々いないかと思いますし、例によって革質を比べてみます。
結論から言うと、明らかに革質が異なります。
上写真: 現行品
下写真: 黄色箱時代
引きの写真では伝わりにくいかもしれませんが、素人目にも明らかに革質が異なります。
(もちろん、年代の違いだけでなく個体差の違いである可能性もあります。)
どちらが良い悪いは判断しかねますが、現行品がじんわりとした光沢を放つのに対し、黄色箱時代のものは銀面がはっきりとした光沢です。
革の柔らかさは現行品のほうが優っているように感じます。(ただし、既に仕事靴としてローテーションしているくらい履いているので当然ではあります。)
逆に、黄色箱時代の方が革にハリがあります。
上写真: 現行品
下写真: 黄色箱時代
アップ写真だと少し伝わりやすいでしょうか。
気持ちの問題かもしれませんが、黄色箱時代のほうがステッチがきちっと強めに縫われているように感じます。
上写真: 現行品
中写真: 黄色箱時代
下写真: 黄色箱時代
明らかに黄色箱時代のほうが光沢があります。
フィリップ2ほどではありませんが、ツルっとした光沢があります。
上の写真2枚はフィリップ2です。
言葉で表しにくいのですが、
フィリップ2は革表面のきめ細かさによるツルツルとした光沢で、黒の深みを感じるのに対して、
黄色箱時代のシティ2は、銀面による若干白っぽい光沢があります。
革質といっても、厚さ・柔らかさ・光沢など、評価基準は多々あり、個々人によって優先順位はそれぞれだと思います。
個人的に光沢は優先度が高めなこともあり、黄色箱時代のものには惹かれるものがありました。
今後、履き下ろしたらエイジングなども比較していこうと思っています。