マルテン・ブログ

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気に入ったものを自己満足で挙げていきます。

John Lobb Philip 2 ジョンロブ・フィリップ2

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歳は取りたくないものです。ついに30歳になってしまいました。

職場では立場ができて任される仕事は大きくなり、打合せや会議では戦う姿勢が求められています笑

 

この人生の節目にと購入したのがジョンロブのフィリップ2です。


ジョンロブのプレステージラインは人生の中で一度は購入したいと思っていました。

 

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もともとはバイリクエストでクラシックな8695番ラストのフィリップを考えていたのですが、履き比べたときに7000番ラストのフィリップ2の方が僕の細長い足と華奢な体型に合っていました。

購入するまで、7000番ラストはかなり細くてシャープという先入観がありましたが、実物は結構どっしりとした印象を受けます。

 

サイズはUK6Dです。

通常、どのメーカーもUK6〜6.5あたりがしっくりくることが多いですが、ジョンロブ7000番ラストはややロングノーズの型ということもあり、UK6でちょうど良いようです。

 

後述しますが、僕の足との相性は非常に良好です。

 

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フィリップ2といえば、控えめなパーフォレーション、シームレスヒールですね。

 

細っそりとしたノーズに控えめなパーフォレーションが上品に映えます。

シームレスヒールはやっぱりインパクトがありますね。

 

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ジョンロブのオックスフォードカーフの革質は流石に良いです。

毛穴などによる革表面の凹凸が殆どないので、ワックス無しでもツルッとした光沢があります。

(ちなみに、ジョンロブも出荷時に若干ワックス仕上げが成されていると聞きますが、購入後に固形クリーナーでワックス成分をしっかり落としています。乳化クリームのみを入れて撮影しているので、革本来の光沢感と言って良いかと思います。)

 

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室内光で撮った写真。

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続いて直射日光に当てた写真です。

革のキメ細かさとそれによる光沢感が伝わるかと思います。

 

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できる皺も非常にキメ細かいです。

既に何回か履いていますが、シューツリーを入れれば見事に復元されます。

 

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ヒール部を見て判断するに、革も厚めです。

(三層構造になっており、個々の革も厚めだと思います。)

 

厚さだけを見れば耐久性の期待はしても良さそうですが、できる皺が予想以上にキメ細かいので、逆に心配ではあります。(或いは当たり個体なのか)

厚めとはいえ、繊細な革ではありそうなので、気をつけようと思っています。

 

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アウトソールにはハーブラバーなど貼っていません。理由はレザーソールの方がカッコいいからです笑

耐久性や実用性を考えればラバーを貼った方が良いのは間違いないですが、ソールの耐久性が高いのか削れ方もゆっくりなのでこのまま履いています。

 

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トゥ先は削れてきました。

今のうちにスチールを付けるか、もう少ししたらラバーを貼るか。

悩みどころです。

 

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最後に、エドワードグリーン(旧202ラストDウィズ)との比較をしてみます。

どちらも既成靴の代名詞とも言えるメーカーですが、ジョンロブはデザイン性、エドワードグリーンは履き心地と、個人的には抱くイメージが違います。


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側面からの比較画像です。

ジョンロブのフィリップ2はプレステージラインということで、ソールがやや立体的な構造です。アウトソールの白色が見えていますね。

ヒールは高めで、履いたときに物理的にも精神的にも背筋が伸びます。

 

エドワードグリーンは、ジョンロブよりもトゥ先の反り返りがあります。

アウトソールの立体感はあまりないですが、履いたときに土踏まずを持ち上げるインソールの立体感はあります。

 

また、エドワードグリーンの方がヒールカップが湾曲しています。こちらの方がホールド感はあるのでしょう。

ジョンロブの方がシームレスでデザインのインパクトがありますが。

 

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少し分かりにくいと思いますが、エドワードグリーンのほうが、一の甲(ポールガース)あたりの抑えが効いています。そこからニの甲(ウェストガース)あたりに向かってグッと競り上がっていきます。

 

ジョンロブはロングノーズであることもあり、横から見るとトゥ先こそ薄いのですが、エドワードグリーンと比べるとメリハリは小さく、ニの甲あたりに向かってやや緩やかに競り上がります。

 

靴は足指の根本(一の甲、ポールガース付近)で必ず屈曲するので、構造的にはエドワードグリーンの方が理に適っているのかもしれません。

 

ですが、そもそもジョンロブは履き心地よりもデザインに重きをおいている節があり、エドワードグリーンには持ち合わせないエレガントな雰囲気があります。

 

幸い、僕の細長い足と7000番ラストDウィズの相性は非常に良く、足先にかけてのホールド感はエドワードグリーンよりも上です。

 

参考まで、ZOZOMATの結果は以下のとおり。

計測結果は概ね現実的です。

 

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現状、手持ちの靴の中でもフィット感はトップクラスであり、フィリップ2をきっかけにしてジョンロブの7000番(ただしDウィズに限る)にのめり込んでしまいそうです。

 

ただ、近年の革靴の値上がりの中でジョンロブは特に高騰しているので、価格を考えればビスポークを検討しても良いのかもしれません。

 

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これからも様々な靴を買うと思いますが、節目に買ったこともあり、ここぞという時に履きたい一足です。

大事にします。