マルテン・ブログ

マルテン・ブログ

気に入ったものを自己満足で挙げていきます。

Martin Margiela ⑩ 02ss マックイーンパンツ

f:id:chappsen10:20210314072658j:image
f:id:chappsen10:20210314072655j:image
f:id:chappsen10:20210314072701j:image

マルジェラ定番のマックイーンパンツ、02ssシーズンのものです。

 

ご覧のとおり、インディゴ染めされたものなのですが、よくあるデニム(綾織)生地ではなく、平織生地を製品染め(後染め)したもののようです。

 

兎にも角にも、この生地感に一目惚れでした。

 

初期マルジェラに特有のヴィンテージ感があります。運良く殆ど使用感のない個体だったので経年変化も楽しめそうです。

 

f:id:chappsen10:20210327185434j:image

f:id:chappsen10:20210314073254j:image

f:id:chappsen10:20210314073304j:image

どっぷりとインディゴ染めされているようで、製品染め?ならではの色むらがあります。

 

f:id:chappsen10:20210327162818j:image

デニム生地と比べれば薄いものの、生地はハリがあり、そこそこ硬め。

表面はやや起毛感があって、光の種類や当たり方で少し表情が変わります。

デニム生地よりは爽やかな生地感だと思います。

 

f:id:chappsen10:20210326204042j:image

f:id:chappsen10:20210327162412j:image
f:id:chappsen10:20210327162408j:image

09ssにはデニム生地のマックイーンパンツもリリースされていましたが、パッと見でも印象が異なります。だいぶカジュアルな印象です。

 

初期マックイーンパンツは太さがあり、シルエットだけでそこそこ野暮ったさが出るので、デニム生地だと少しカジュアルに振りすぎな印象です。

その点、02ssは野暮った過ぎていない感じが良いと思います。

 

f:id:chappsen10:20210327204910j:image
f:id:chappsen10:20210327204913j:image
f:id:chappsen10:20210327204907j:image

11ssシーズンには麻混のデニム生地でリリースされていました。

ちなみに、11ssシーズンのマックイーンパンツは、初期モデル同様にコインポケットが復活しているのが個人的に嬉しいポイントです。


f:id:chappsen10:20210314073250j:image
f:id:chappsen10:20210314073258j:image
f:id:chappsen10:20210314073301j:image

タグだけでなく、ボタンまでしっかり染まっているので後染めされたものと判断しています。(後付されたタグは白いままなので、洗濯で染まったわけではなく、製品染めされたものと思慮)

ボタンが映った2枚の写真を見比べて分かるように、光の加減で青っぽくも黒っぽくも見えるインディゴカラーは見ていて飽きません。

 

f:id:chappsen10:20210323215310j:image

f:id:chappsen10:20210327162751j:image
f:id:chappsen10:20210415212336j:image

前にも書いたとおり、初期のマックイーンはインシームのステッチを表に出しているのですが、これによってアタリや色落ちが綺麗に出ています。

このヴィンテージライクな雰囲気はたまりませんよね。初期型かつ後染めならではのディテールだと思います。

 

マックイーンパンツは丈詰めされて股下が短くなったものも多いのですが、この個体は殆ど丈詰めされていません。

裾をロールアップしないと履けないので丈詰めも考えていますが、現時点での裾部の綺麗なアタリ・色落ちを消したくないので悩んでいます。

(履いていれば自然とできるんですが、しっかりインディゴが残った個体なので時間がかかりますし。)

 

ちなみに、サイズは46ですが、174cm59kgの自分がやや緩めで履くことができます。(ジャストで選ぶなら、ウエストの関係でサイズ44でしょうか。)

 

f:id:chappsen10:20210327205443p:plain

このマックイーンパンツは、この春、手持ちの04ssアーティザナル再構築スウェットと合わせる予定です。

スウェット自体もホワイトデニム〜色落ちしたデニムなので、マックイーンの濃いインディゴがクドくならず、個人的にはマッチしていると思います。

f:id:chappsen10:20210327211435j:image

f:id:chappsen10:20200105172639j:image

02ssスクエアトゥブーツも色の相性が良さそうですし、さらに03ss再構築デニム・ボストンバッグを合わせれば、ブーツの革のいろと、バッグハンドルの革の色とがピッタリ合うので、中々極まったコーディネートになるのではないでしょうか。

初期のマルタン・マルジェラで統一感も出ますしね。

 

ちなみに、スクエアトゥブーツが映った写真では、マックイーンパンツを手で持ち上げています。

個人的にスクエアトゥブーツに合わせるなら、このくらいの丈感が良いと考えています。

Martin Margiela ⑩ 11ss コットンパンツ

f:id:chappsen10:20210308202323j:image
f:id:chappsen10:20210308202325j:image
f:id:chappsen10:20210308202330j:image

*2016年12月に掲載した記事の、写真や文章を更新して再アップしています。

 

こちらは2011ssのもので、定番のマックイーンパンツやアナトミックパンツとはまた違った、唯一無二のシルエットのパンツです。

 

f:id:chappsen10:20210310211314j:image

残念ながら2011ssシーズンしか?リリースされなかったモデルだと思いますが、個人的には名作だったので色違いで三本所有しています。

追加:シーズン違い?でレーヨン・ウール混素材のものもリリースされているようです。

 

f:id:chappsen10:20210308225010j:image
f:id:chappsen10:20210308225014j:image

2011ssは本格的にマルジェラにのめり込むきっかけになったと言って良いシーズンで、記憶に残っています。

レザー製のショッピングバッグや、極太のリラックスジョギングパンツなんかもこの時期に出ていました。

 

www.youtube.com

コレクションショーも印象に残っています。

ビデオに写ったモデルと実際のモデルを対比させたプレゼンテーション形式のショーは斬新に感じました。

 

f:id:chappsen10:20210308223915j:image

さて、アイテムの話にもどります。

このパンツは独特のシルエットを出すためか、とにかく生地の切り替えが多いのが特徴です。

 

フロント部は膝付近で切り替えがはいっており、膝から裾にかけて急激にテーパードがかかっているのが分かると思います。(生地が台形のカタチをしていますよね。)

 

f:id:chappsen10:20210308225404j:image
f:id:chappsen10:20210308225408j:image

アウトサイドは、腰から裾までひとつなぎの生地による切り替えが入っています。

これは、フロント部の生地の切り替え(また、それによる特徴的なシルエット)に追従させるためだと思われます。

 

f:id:chappsen10:20210310123517j:image

やや分かりづらいので図示してみました。

改めて全体を見ると、太もも付近で膨らみがあり、そこから急激にテーパードがかかっているのも分かると思います。

 

分かりやすいデザインとしての生地切り替えではなく、独特のシルエットを生み出すための切り替えなのでしょう。

 

エストが余る関係でマルジェラのパンツはサイズ44が基本なのですが、このパンツはサイズ46も履くことができます。

むしろ、少しゆとりのあるサイズ46の方が独特のシルエットが強調されるのでベターでしょうか。

 

カーキ色はサイズ44、ブラックとブルーはサイズ46を購入しています。

 

f:id:chappsen10:20210327203932j:image
f:id:chappsen10:20210327203935j:image

ちなみに、フロントにベルトループがありますが、サイド・バックには一切なく、ベルトを巻くことができません。

ループはポケットから繋がるように付いていることからも、デザインとしての役割だと思われます。

 

イメージ 3

イメージ 7

一番はじめに手に入れたブルーカラーは、当時、表参道のEditionで購入したものなのですが、今でも試着室でサイズ44と46どちらが良いか悩んでいた記憶が呼び起こされます。

店員さんにも随分と相談しました。

 

気に入って良く履いていたために膝部分の色落ちなども目につきますが、思い入れもあり手放すことができません。

 

イメージ 10

カーキカラーの着画です。

ジャストサイズの44なので、やや分かりにくいかもしれませんが、独特かつ綺麗なシルエットが伝われば幸いです。