マルジェラ定番のマックイーンパンツ、02ssシーズンのものです。
ご覧のとおり、インディゴ染めされたものなのですが、よくあるデニム(綾織)生地ではなく、平織生地を製品染め(後染め)したもののようです。
兎にも角にも、この生地感に一目惚れでした。
初期マルジェラに特有のヴィンテージ感があります。運良く殆ど使用感のない個体だったので経年変化も楽しめそうです。
どっぷりとインディゴ染めされているようで、製品染め?ならではの色むらがあります。
デニム生地と比べれば薄いものの、生地はハリがあり、そこそこ硬め。
表面はやや起毛感があって、光の種類や当たり方で少し表情が変わります。
デニム生地よりは爽やかな生地感だと思います。
09ssにはデニム生地のマックイーンパンツもリリースされていましたが、パッと見でも印象が異なります。だいぶカジュアルな印象です。
初期マックイーンパンツは太さがあり、シルエットだけでそこそこ野暮ったさが出るので、デニム生地だと少しカジュアルに振りすぎな印象です。
その点、02ssは野暮った過ぎていない感じが良いと思います。
11ssシーズンには麻混のデニム生地でリリースされていました。
ちなみに、11ssシーズンのマックイーンパンツは、初期モデル同様にコインポケットが復活しているのが個人的に嬉しいポイントです。
タグだけでなく、ボタンまでしっかり染まっているので後染めされたものと判断しています。(後付されたタグは白いままなので、洗濯で染まったわけではなく、製品染めされたものと思慮)
ボタンが映った2枚の写真を見比べて分かるように、光の加減で青っぽくも黒っぽくも見えるインディゴカラーは見ていて飽きません。
前にも書いたとおり、初期のマックイーンはインシームのステッチを表に出しているのですが、これによってアタリや色落ちが綺麗に出ています。
このヴィンテージライクな雰囲気はたまりませんよね。初期型かつ後染めならではのディテールだと思います。
マックイーンパンツは丈詰めされて股下が短くなったものも多いのですが、この個体は殆ど丈詰めされていません。
裾をロールアップしないと履けないので丈詰めも考えていますが、現時点での裾部の綺麗なアタリ・色落ちを消したくないので悩んでいます。
(履いていれば自然とできるんですが、しっかりインディゴが残った個体なので時間がかかりますし。)
ちなみに、サイズは46ですが、174cm59kgの自分がやや緩めで履くことができます。(ジャストで選ぶなら、ウエストの関係でサイズ44でしょうか。)
このマックイーンパンツは、この春、手持ちの04ssアーティザナル再構築スウェットと合わせる予定です。
スウェット自体もホワイトデニム〜色落ちしたデニムなので、マックイーンの濃いインディゴがクドくならず、個人的にはマッチしていると思います。
02ssスクエアトゥブーツも色の相性が良さそうですし、さらに03ss再構築デニム・ボストンバッグを合わせれば、ブーツの革のいろと、バッグハンドルの革の色とがピッタリ合うので、中々極まったコーディネートになるのではないでしょうか。
初期のマルタン・マルジェラで統一感も出ますしね。
ちなみに、スクエアトゥブーツが映った写真では、マックイーンパンツを手で持ち上げています。
個人的にスクエアトゥブーツに合わせるなら、このくらいの丈感が良いと考えています。